こんにちは!DNPハイパーテック マーケティンググループです。
ゲーム業界に関わりがある方であれば一度は聞いたことがある「チート」。
ゲームを開発・配信する企業様にとっては、様々な問題を発生させる悩みの種となっています。
今回は、チートによりどのような被害が起こりうるのか、そしてどのような対策が有効なのかをご説明します。
チートとは?
「チート」とは、ゲームを優位に進めるために不正に操作する行為のことで、
具体的には、下記のような行為がそれにあたります。
■通常の操作ではありえない攻撃力で相手を打ち負かす
■有料アイテムを対価を支払わずに入手する など
ゲームアプリをクラッキング(不正な解析・改ざん)したり、
また、ネット上で配布・販売されている別の攻撃者が作成したチートツール等を使用することで
これらのチート行為が実行されます。
その際、クラッキングをしやすくするために、AndroidやiOSが搭載されたモバイル端末に
root化やJailbreak(端末に特別な権限を与え、通常ではできない操作を可能にすること)
が行われることもあります。
チートが引き起こす主な被害
ゲーム開発・配信企業がチートによって受ける主な被害例についてご説明します。
①不正ツール、違法コピー流通による収益減少
運営型のゲームにおいて、有償アイテムを無償で入手可能にするツールや
各種パラメータが不正な値に変更されたMOD(改造アプリ)等が
攻撃者によって作成されてネット上に拡散されます。
その結果、通常であればユーザーからの課金により
ゲーム企業側が得られたはずの収益が減少するケースがあります。
また、買い切り型のゲームでも、攻撃者によって
DRM(デジタル著作権管理:Digital Rights Management)を解除され違法コピーされたゲームが不正に販売され、
収益が減少するようなケースがあります。
②レビューサイトでの低評価によるユーザー離れ
ゲーム内でチート行為が蔓延すると、
企業が継続的なゲームプレイを期待する真っ当なユーザーの間で不満が増大します。
そのままチート行為を放置していることでゲーム企業への信頼性が低下、
ゲーム自体へのレビューも低評価となり、ユーザーの離脱に繋がります。
これらを放置しておくと企業へのダメージがどんどん大きくなってしまうので、
ゲーム開発・配信企業はチート対策の実施が急務となります。
効果的なチート対策方法
では、チートを未然に防ぐためにはどのような手段があるのでしょうか?
チート対策には、主に2つの方法があります。
①セキュアコーディングなどによる自社対策
②セキュリティ専門企業の対策ツールを使用
それぞれのメリットを見ていきましょう。
自社対策のメリット
自社対策のメリットは、外部の対策ツールの導入等に費用がかからないことです。
自社対策では、外部から攻撃される脆弱性を作らないセキュアコーディングによって
社内の人員でアプリを保護することになります。
元々社内にセキュリティ知識を持つ人員がいる場合や
セキュリティ専門部署がある場合は、このような自社対策が実施できるかと思います。
対策ツール使用のメリット
セキュリティの専門知識を持った人材の採用・教育・雇用や対策部署の設置、
対策を継続的に実施していくために必要なコスト等も考えると、
外部の対策ツールを使用するほうが負担が少ない場合が大半です。
外部の対策ツールを使用することで、本来の事業の中心であるゲーム開発に集中できるという
時間的メリットもあります。
また、外部の対策ツールを使用していると、
ツール使用に関連して、チートやクラッキング関連の最新の知識を持ったプロフェッショナルに
対策に関する相談ができるというメリットもあります。
ゲームを攻撃する側が常時解析・改ざんの手口をアップデートさせてくるため
チート対策は基本的にいたちごっことなり、対策側にも常に最新知識と技術を持つことが求められます。
自社対策の場合、普段からチート関連情報を収集し、継続的に対策をアップデートさせるコストも必要になりますが
外部の対策ツールを使用する場合は、その部分も含めて専門会社に任せられます。
アプリを守るCrackProof
ここで、クラッキング対策ツール「CrackProof」を使用して
ゲームアプリを保護した場合のメリットについてご紹介します。
CrackProofは、プログラムの暗号化やメモリへのアクセス阻止、
root化・Jailbreakなどのクラッキングを可能にする環境を作る行為の阻止など、
多様な機能によってチートからアプリを保護します。
強固なアプリ保護機能だけでなく、セキュリティ処理が非常に簡単かつ早いこともCrackProofの特長です。
開発したアプリを専用のクラウドにアップロードし、
変換処理を行うことで後から堅牢化処理ができますので、
開発業務への影響を最小限に抑えることができます。
使用中に疑問点が出てきた場合等にはご相談も可能です。
また、ゲームの開発を外部に委託する場合に、
最終的に配信するアプリに均一なセキュリティ対策が可能になり
セキュリティ状況の把握や管理がスムーズに行えます。
CrackProofの機能や使用方法についてさらに詳しく知りたい方は、
製品パンフレットもぜひご参考ください。
また、今回のコラムの内容にご興味をお持ちいただいた方には
チート対策についてさらに詳しく解説した資料や、
実際にCrackProofを使用されているゲーム開発企業様の導入事例資料がございます。
こちらもぜひご参考ください。
「CrackProof導入事例 株式会社イグニッション・エム様」
CrackProofは、提供開始より約20年の実績があり
様々な業種の企業様にてご利用いただいております。
今回のコラムではチート対策についてご説明しましたが、
ゲーム開発・配信企業様においても、多くの企業様に長年の間ご活用いただいております。
CrackProofにご興味をお持ちいただいた方、
自社のゲームにはどのような対策が必要になるのかの判断にお悩みの方は、
ぜひお気軽に当社へお問い合わせください!
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